カラウパパ国立公園は、モロカイ島の中でも特に美しい自然、純粋なる古代ハワイの面影、エネルギーを感じられる場所です。

 

この場所は、1866年~1969年までの間、当時のハワイで流行していたハンセン氏病患者の隔離施設として機能していました。

3方を海に囲まれ、1方は2000フィートの断崖絶壁であるカラウパパ半島は、当時ハワイ諸島の人々の脅威であったハンセン氏病(当時はライ病と呼ばれていました)患者を隔離する場所として最適な場所だったのです。

 

19世紀、隔離施設として機能していた時代、オアフ島からは毎日絶えることなくハンセン氏病に伝染した患者たちが船で運び込まれてきました。しかし、オアフ島とモロカイ島を繋ぐ海域は波が荒いことでも有名な場所であるがゆえ、半島にたどり着く前に船が荒波にのまれ転覆し、命を落とした人もたくさんいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

運よく、半島に上陸できたとしても、当時は充分な医療設備や薬がなく、患者のための隔離施設や住居を建設するための資材も不足しているような状況でした。

 

その結果、カラウパパに隔離された人は悲劇の一生を遂げる運命の場所となり、半島に搬送されてから1年以内にほとんどの人が亡くなっていました。亡くなった人々のために一つ一つお墓を作る余裕すらもない状態だったため、死者は全て横並びで半島の土の中に埋葬されました。

およそ8000人がカラウパパで死を迎えたと言われていますが、墓標があるのはその内たったの1300人程度です。

 

1873年、ダミエン神父がベルギーから宣教師として到着しました。彼はカラウパパの人々にとって、

後に神さまからの贈り物として慕われることになります。

教会だけではなく、患者たちの住居の建設に協力し、さらに医師として患者たちの治療を献身的に行いました。

とにかく当時彼ができうることは何でもやり、患者たちや共に働く者たちの光の存在でした。

当時のらい病は伝染病であったにも拘らず、ダミエン神父は自らの身の安全を気にすることなく、

患者たちと人間として接し、治療を続けました。患者たち、カラウパパに住む人全てにとって、

ダミエン神父は愛そのものであり、希望の光だったのです。

そしてついにダミエン神父自身、ハンセン氏病に冒され1889年、カラウパパで永遠の眠りにつきました。

 

 

このような悲しい過去を背負って、今なお、美しい自然と共に存在するカラウパパへの訪問は、古代ハワイの歴史を知る上で非常に重要かつ大きな存在を占めています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日、カラウパパ半島にはかつて患者だった人々が18人程度、未だに暮らしています。治療法が確立された後、多くの人は他の島や家族の元へ戻ったり、米国本土に移住しましたが、現在カラウパパに暮らす人々は、自らの意思でこの場所に残ることを選択した居住者たちです。多くの人々は70代後半です。

現在でも出かけようと思えば、自由にカラウパパ半島から外の世界に旅行をしたりすることは可能ですが、この地に残ることを選択した居住者たちは、よほどのことがない限り、カラウパパ半島から外に出ようとはしません。彼らにとって、故郷、と呼べる場所はカラウパパしかないからです。

 

一見するとゴーストタウンのように見える街ですが、1800年代後半の建築物はそのまま現在も使用され、当時の面影を色濃く残しています。

元患者たちはひっそりと家の中で過ごしていることが多く、

街で見かけるのはパークレンジャー(国立公園管理)と患者のお世話のために働いている米国州の人々だけです。

 

国立公園に制定されていることから、全ての管理、運営、居住者の世話に至るまで米国が管理をして費用負担も行っています。

街には住民専用のショップが1件あります。

トラックやガソリン、オイル、アルコールなどの資源となる物資は1年に1回、飛行機で搬送されます。この日はモロカイ島にとっても、年に一度の大きなイベントデーにもなっています。

食料品や日用品雑貨は、小さなセスナ機で定期的に運ばれています。

 

カラウパパを訪問することができるのは、16歳以上の健康な人に限ります。

これは、この地が米国国立公園管理下にあり、元ハンセン氏病患者の隔離施設があった場所であることから、法律で制定されているからです。

 

さらに、カラウパパを訪問するときには、訪問許可が必要です。

(ツアー参加者は、すでに訪問許可手続き済の状態で訪問できます)。

単独でカラウパパへ訪問する時には、米国健康福祉管理局、公園サービス共同事業体に訪問許可を申請しなくてはなりません。

 

カラウパパの歴史だけではなく、この場所は、半島にしか生息していない数多くの固有種の宝庫でもあります。

またハワイ固有の植物なども沢山自生しており、自然保護地区としても非常に貴重で価値のある場所です。

●カラウパパ(モロカイ北部)

島の北側は、陸の孤島カラウパパ。

カラウパパ半島は、かつてハンセン氏病患者の隔離施設として使用されていましたが、現在は国定史跡公園に認定されています。

カラウパパ半島を訪問するには、

●16歳以上であること●これが原則です。

そして、行く方法としては、

●ミュールライドツアーに参加●

●フライトツアーに参加●

●ハイキングツアーに参加●

のいずれかで訪問することができます。

 

ガイド無しでも、ハイキングトレイル(ミュールライドと同じトレイル)を使えば半島の端にあるアワフア湾までは行けますが、カラウパパの町を訪問するためにはカラウパパ住人のゲストになる必要があるため、無断では立ち入れません。

またトレイルは狭く道に迷うと危険なことや、島の歴史、カラウパパ半島のバスツアーへの参加など別途手配が必要ですので、初めからツアーに参加してガイドと共に色々な話を聞きながら訪問するのが一番オススメです。

●カラウパパ - モロカイ島の北部

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1999年公開された映画「Molokai: The Story of Father Damien」です。英語版。

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