
ククイの木々が茂るこの森は、カフナ(預言者)ラニカウラ(Lanikaula)が眠る聖なる秘密の墓地です。
この場所は、観光客だけで訪問することはできません。必ず、地元のカフナ・クプナと共に訪問してください。
ハワイに継承される文化・マナ(スピリット)・歴史に敬意を忘れずにお願いします。ここは、モロカイ島のエネルギーを保持している
といっても過言ではないくらい、パワーが強く神聖な場所です。

【アクセス方法】
●プウ・オ・ホク(Puu O Hoku)牧場の私有地にあります。
●広さ5エーカーの森は、高さ6フィートの有刺鉄線のフェンスで囲まれ、森と無用心な訪問者から保護しています。
●敷地内に入るには、牧場主の許可が必要で、この地を良く知るKUPUNA(年配者)に連れて行ってもらうことが必須です。
●牧場をちょうど過ぎた高台のあたりから、丘の向こう側にある森を垣間見ることができます。ククイの木々は薄緑色をしています。
東端、Puu O Hoku牧場、敷地内にあります。
この場所は、単独訪問はできません。必ず地元のクプナ(長老)・カフナ(シャーマン)と共に訪れて下さい。
現在、この場所は島の人々によってかつての時代以上のククイの木が植えられ、うっそうとした森になっています。過去に心無い訪問者によって、森が荒らされたことがあったため現在は、高いフェンスで囲まれ森の近くまでしか行くことはできませんが、そのパワーは充分に感じることができる、非常にパワフルで権威に満ちた場所です。
<ラニカウラ伝説>
ラニカウラは、魔術を操る偉大で恐れ多き預 言者として、16世紀に名を残しました。マウナロアで取れるウルシ科の有毒樹に彫刻した神に問いかけ、予言をもたらしたのでした。
ラニカウラは非常に力のあるカフナだったので、自分に敵がいることを知っていました。
だからこそ、モクホーニキ(Mokuho'oniki)と呼ばれる島の沿岸に自分の排泄物を慎重に隠し、自分に対して魔法をかけられないようにしたのです。
伝説によると、ラナイ島を統治していたカヴェロがラニカウラに近寄り、彼が毎日カヌーに乗り、島の沖合いへ出かけていくのを見ていたそうです。
そこでラニカウラの後を尾行し、彼がモクホーニキ島のさつまいも畑に埋め隠した排泄物を少し盗み出しました。
それをラナイ島持ち帰ったカヴェロは、火の儀式を盛大に執り行い、ラニカウラに死が訪れるよう祈りながら盗んできた排泄物を焼いたのです。
ラニカウラはラナイ島に見えるその火を目にし、自らの死を悟りました。
そして、自分の死後、敵に亡骸を奪われ、自分の霊力が悪用されないようにするため、亡骸を誰にも見つからない場所に隠し、永遠に守るよう彼の側近でもあった息子たちに言いました。
彼の死後、息子の一人は亡骸を埋葬し、正確な埋葬場所を悟られないようにククイの木々を植えたのです。